私は笑ってこらえての「吹奏楽の旅」が大好きで毎回見ている。昨日、淀川工業高校吹奏楽部の20年前の映像を現在の淀工吹奏楽部のみんなと一緒に見るという企画であった。この話には、丸谷先生という方が欠かせない。丸谷先生は2021年にご逝去する直前まで淀川工業高校の吹奏楽部の顧問で、生徒を50年以上指導、ほぼ毎年全国大会出場までさせた、吹奏楽をやっている人ならだれでも知っている先生である
20年前のビデオは、私も見て覚えている所もあれば、完全に忘れている所もあった。
とにかく、先生の指導は厳しいが生徒に熱く愛情やユーモアを持って吹奏楽を教えていた。そして生徒と一緒に音楽を創っていたのだ。再度映像を見て、涙が出てきた。
今は20年前とずいぶん部活に対しての在り方が変わっている。先生の働き方改革や
生徒の部活ができる時間が、勉強との両立のため、短くなってきている。それと
吹奏楽全体のレベルも随分とアップしている。淀工は2021年はコンクール出場を辞退、2022年、2023年は関西大会銀賞であった。淀工は丸谷先生から、生徒さんから先生
になった出向井誉之先生に変わった。出向井先生は大変な役を引き受けたと思う。
吹奏楽の世界では偉大過ぎる丸谷先生から淀川工業高校を引き継いだのだから。
でも、きっと出向井先生は、今の吹奏楽部の状況(指導方法とか部活の時間)を見て
出向井先生風味で淀工スタイルを生徒と一緒に創っていくと思います。丸谷先生だって
初めは0からの時はいきなり金賞とかではなかったはず。20年前の映像を見て、現在の部員さんはどう感じたのだろう?そこはテレビ側からの問いは無かったので聞きたかった(たとえテレビ的にOKなコメントだけでもいいので)。練習方法・時間は違えど
音楽に対する向き合い方や練習についてきっと一人ひとりが何かを感じたはず。
私もここまで部活に取り組んでいたのではないが、中・高6年間吹奏楽部でホルンを
担当していた(今はサックスを練習していますが)。部活をやっていて辛い事や嫌な事もあったけど、音楽を奏でる事の楽しさやコンクール・演奏会の取り組みは今になって、あの時やっておいてよかったな、と思いました。あの時しかじっくり取り組めないのと、もっと当時気が付けばよかったのですがこればかりは時が経ってからではないと
気が付かない事もあります。高校生の甥っ子(長男)はテニスに夢中ですが、それでいい、今を楽しんで経験してよかったと思っています。