管理栄養士ぺけちゃんの日記

管理栄養士ぺけちゃんの日常できごとや思いをつづります。

暗黒時代があるから今がある

お題「高校生に戻ったらしたいこと」

 

私の中・高は自分にとって大大暗黒時代だった。肥満・メガネ・コミ障(男子)・生来の体質(ヒフ・ワキガ)明るい将来が見えなさ過ぎて、当時の自分は自分が好きになれなくて、特に高校時代は勉強や部活をそこそこやりつつも、クラスの陽キャやかわいい子にあこがれつつもそうなれない自分に嫌悪しつつ、かといって努力もせず(痩せるとか)人生ドン詰まり感を勝手に思っていた。別にいじめられているわけでもなく(進学校だったので皆それぞれの生活をエンジョイしていたので他人を気にしていない人が多かった)一言でいうと「虚無」な意識を常に持ち合わせていたのだ。

 

 昔からなのだけれど、自分は常に枠の外(例えば家族、学校のクラスなど)にいて家族やクラスのメンバーの様子を見ているという意識であった。クラスの楽しい輪に入りたいと思いつつ、それを自分でできる努力もせず、できないと思っていた。

 

 大学に入って、様々な人々に出会い、自分がだんだん変わっていくのを感じて少しづつ自信がついてきて、そうすると少しづつ社交性も身についていった。

 

 今はそれなりに社交性もあるし(年を取ってずうずうしくなった側面もあり)、少ないけど信頼できる友人もいる。人生のパートナーもできた(高校の頃は自分は結婚できないと思っていた)。いまは幸せを感じている。

 

 高校に戻るとしたら、今の意識でもう一度やり直してみたい。少しは男子と話せたろうし、陽キャグループともそれなりに付き合えたかもしれない。ダイエットもチャレンジしたと思う。高校は3年間しかない意識を持ってもっと充実させる事ができたであろう。甥っ子2人には中学入学の時にプレゼントに手紙を渡していたが、2人には「中・高の6年間は人生で1度きりなので大切に楽しんでほしい。」という文章を入れたと思う。自分がそれは気が付かなかったからだ。自覚している人とそうでない人との差が大きいのは、だいぶ年を取ってから気が付いたから、甥っ子達には教えてあげて気づいて欲しかったのだ。別に成績が良くなくてもいい(卒業できればいい)何かを成し遂げなくでもいい。「元気であること、今しかない。だから今を楽しもう、頑張ろう」と思って欲しかったのだ。私の手紙が影響しているかは不明である。上の子はテニスに夢中、下の子はダンスを習いつつ、テニス部に入って勉強と部活、ダンスに取り組んでいる。

 

 その反面、自分の中・高の暗黒時代があったからこそ、外から物事を見る、人を見る能力客観視するスキルが自然と身に付き、現在の職業(特に栄養相談)に役に立っているのかな、悩んでいる人の気持ちがわかる、一般的に弱者と言われる人の気持ちに寄り添えるかもしれないとも思う。暗黒時代は、20代の頃は黒歴史だった。40代後半の今は「ネタ」に昇華できている。きっと今が幸せと感じているからだ。10代の失敗や暗かった事、コンプレックスをネタにして話したり、文章にすることができる。

 いま、悩んでいる高校生に言いたい。「今を楽しんでほしいけど、これからいつでも挽回できるから悩む自分もいつかネタになるから大丈夫だよ。だから生きてて。」と。